shachix’s blog

社畜がキチゲー緩和するための毒抜きブログ→ACを自覚して治そうとするブログ

2度目の転職を後悔しないための備忘録

最終出勤が終わった。デスクキャビネットの中を整理しサーバの個人データを削除し、自分のいた形跡がどんどんなくなるにつれ悲しい(寂しい?)気持ちが増えた。最終出勤後、自分がどこにも所属していないという孤独感にもかなり襲われた。自分は感情の起伏が極めて少ないが、それでもこんなに悲しくなるんだな。久しぶりにお酒を飲み、干渉に浸って少しだけ泣いた。

結婚していてよかったと思う。家に帰れば妻がいるし、またTwitterを開けばいつものフォロワーがいる。自分の所属先をいくつかに分散しておくことが重要だなと感じた。どこにも所属しない、誰も自分を知らないというのは、かなりくるものがある。

特に、今の会社は本当に自分にとって人生の転換となったこともある。デザイナーとして出発できたのもこの会社のおかげだし、コミュニケーションの点でも色々教育を受け、かなり自身を改善できたと思っている。なにより、適度な緊張感を持ちつつも楽しく仲良く仕事をすることの重要性を学んだ。先輩も同僚も後輩も、みんな良い人で、尊敬できる人ばかりだった。辛いこともたくさんあったが、振り返ってみてこの5年半は本当に幸せな時間だった。

 

閑話休題。本題について。

おそらくだが次の転職で俺は後悔することになる。30代前半、ここが正念場ともいうべきところでの転職。本当は自分のやりたい仕事ににじり寄っていきたいところだったが、妻の病気や今後生まれるであろう子供のことを考えると、どうしても転職先が限られた。

今回の転職は、一にも二にもまず年収向上にある。それが一番。もう毎日朝昼を食パンにするのは嫌なのだ。栄養と睡眠不足で真っ直ぐ歩くことすらままならない日々が嫌なのだ。2分に1回ため息をつき、朝起きては全身の倦怠感や痛みに襲われた日々を思い出してくれ。転職先候補は、①年収が上がる ②何かしらの成長要因がある ③自分のやりたいことのギリギリ範疇である ④引っ越しせず通勤できる範囲内 という点で絞った。これを満たす職場は少なく、いいなと思った2社は書類で落ちた。3番目にいいと思った(というかすでに消去法になってる)会社ではポンポンと選考が進み、無事に内定をもらった。

ここでやる仕事は、正直やりたかったことじゃない。印刷や動画などのデザインも行っているようだが、本当に最低限で、凝ったものは作らないだろう。俺は仕事内容に不満を覚えると現時点ですでに予測できている。しかし未来の俺よ、今は収入のために耐えてくれ。やっとのことでデザイナーになれたのに、こんな形で花の30代を消化するのかと思うだろうが、耐えてくれ。長期キャリア形成の年齢上限の関係もあり、転職で冒険できるのは今の内だけなのだが、どうしようもない。俺は自分の親に、義理の両親に、嫁に翻弄されながらよくやっている。

 

さて、では本来俺はどういう会社に行きどう生きたかったのか。これが、正直なところ今もよく分からない。俺は前職、新卒で入った1社目の会社で、ここにいたらポータブルスキルがゼロのまま中年になる、という恐怖心で転職した(無論他にも色々複合的理由がある)。2社目の今、一応デザイナーとして最低限のスキルはついた。バナー制作なら平均レベルにはあるし、動画や印刷物もいくらかは作れる。配色センスやソフトの使い方も身に付いた。ではこのスキルをどう活かしていくのか?

中年以降のデザイナーの選択肢は大別して ①実際にデザインしてプロとして手を動かす ②企画やマネジメントなどサイドor上流に移る のどちらかだろう。俺個人の理想で言えば前者だが、インハウスとしての経歴や今のスキルレベルから言うとかなり厳しいだろう。となると、デザイン以外のところを伸ばす方に移らざるを得ない。これはおそらく「企画・マーケティング」という職種になるのかな? そう考えると、次の3社目の仕事はそこまで悪くないのかもしれない(販促企画部に所属となる)。ここでキャリアを横方向に伸ばしつつ、副業でデザインスキルやら何やらを伸ばして、できたら本業を上回るくらいの何かを作れたらと思う。これが現状の手札での最適解…か?

正直35歳を超えたらかなり人生の幅が狭まると思う。それまでに何とかしなくては…。

頑張れ、俺。